導かれし者たち、そして御祓いへ【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】【第4話】

今日もトレッペブログを読みに来てくださってありがとうございます!

今回は、親に反抗しているうちに御祓いにいくことになった話をさせてください。

 

 

 

【この連載について☆彡】

トレッペブログを読んでくださってありがとうございます。本連載はトレッペの自己紹介ブログです。あまり学習塾らしくない内容ですが、トレッペをどんな思いで設立したのかを日記風に書かせていただきました。もちろんブログは読者様あってこそのものですから極端にアクセス数が落ちれば打ち切ります。できる限り続けていきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

みなさんは『僕の心のヤバイやつ』というアニメをご存知ですか。(略して『僕ヤバ』)

 

 

日々殺人妄想を繰り広げている陰キャ少年が、自分とは対照的な陽キャ美少女に出会って、人生が変わっていくラブコメディです。

とてもよい作品なので『僕ヤバ』よかったら見てみてください。

 

 

さて、かくいうぼくも大学生のときに人生を変える出会いがありました。

しかし残念ながらそれは、『僕ヤバ』のような「陰キャ×陽キャ」ではなく、「陰キャ×陰キャ」による出会いでした。

 

 

じつはぼくは大学生になるまで、自分はわりと陽キャな方だと思っていました。

第3話まででお話したように家庭にいろいろ問題を抱えていましたが、「どこの家もこんなもんだろう」とそれほど深刻に考えていませんでした。

 

 

そんなぼくが大学生になり、これまでの人生で見たこともないような陰キャ王と出会います。

そしてどういうわけかぼくは、陰キャ王と共鳴して一緒に転落していくことになりました。

 

 

ここで引きこもり経験のあるみなさんに質問です!

みなさんは何をきっかけにして引きこもりに気づきましたか?

 

 

ぼくのきっかけは”光”でした。

 

 

あるとき急に、”光”、とくに”自然光”を体が受け付けなくなりました。

ある日、ドアスコープからもれるわずかな光が気になって、気がつけばぼくは習字の下敷き(真っ黒なフェルトみたいなやつ)を引き裂いて隙間をふさいでいました。

やがて外から射し込む光が全部ダメになって、いつの間にかぼくの部屋は自分の指先すら見えない暗闇になっていました。

 

 

そこから落ちていくのは一瞬でした。

学校に行けなくなり、留年をすることになります。

いつしか人間界との唯一のつながりだった陰キャ王とも決別することになり(一応補足しておくと陰キャ王は最後までいいやつでした)、

気がつけばぼくは、一人になっていました。

 

 

 

………………。

 

 

 

………………。

 

 

 

社会復帰にかかった期間は3年くらいでしょうか。

その間にいろいろなものを失いました。

 

 

人間関係はもちろん、将来への道が閉ざされました。

当時のぼくは何となく、学校の先生か公務員になると思っていましたが、その道もここで方向転換することになりました。

 

 

しかし、今になって思うと、引きこもり生活はぼくには必要な経験でした。

あの引きこもり生活がなければ「道を踏み外したら即アウト!」と思い込んだまま、めちゃくちゃつまらない人生を生きていたような気がします。

当然トレッペを作ることもなかったし、このブログを書くこともなかったでしょう。

 

 

何がいいたいかといいますと、「そのときはマイナスにしか見えない出来事も、人生全体で考えるとプラスになる場合がある」ということです。

いやもっというと、「マイナスの出来事もプラスに変えることができる!」

――それが人生だと思います。

 

 

最後に引きこもり生活の後日談を話させてください。

少しずつ外に出れるようになって社会復帰までもう一歩というときに、母からこんな指令が下されました。

 

 

「御祓いにいってこい!」

 

 

1°ズレたぼくの家では、ぼくの不調は憑き物によるものと判断されたわけですね(笑)

 

 

翌日、ぼくは御祓いに行きました。

家族の誰かがついてきてくれるということもなく、ぼくは電車とバスを乗り継いで御祓いをしてくれる神社に向かいました。

 

 

めちゃくちゃ大冒険をした記憶があるので、いま乗換案内を調べたら3時間47分もかかる場所にある神社でした。

 

 

――往復で約8時間!

 

 

半引きこもりが自力で行ける場所じゃないですね(笑)

御祓いをしてもらった神社では、めちゃくちゃムカついていたのを覚えています。

 

 

ぼくの後ろの順番があかちゃんの御祓いで、ぼくの御祓いの間ずーっとあかちゃんの両親がおしゃべりしていました。

「こんな場所でまでおしゃべり止められないって常識なさすぎるだろ。まるでおれの親みたいだ!」

「御祓いするより親がTPO学んだ方が、あかちゃんのためになるんじゃないか!」

と、あかちゃんの親を自分の親と重ね合わせてひたすら腹を立てていました。

そして、腹を立てているうちに御祓いは終わっていました(笑)

 

 

家に帰ると母に「御祓いどうやった?」と聞かれました。

ぼくが「わからん」と答えると、「それやったら意味ないやろ!」と怒鳴り散らされました(笑)

 

 

あの御祓いに意味があったのかどうかはわかりませんが、神社から帰る途中の海がきれいだったのは覚えています。

すごく天気のいい日で、海に反射する太陽がまぶしくて気持ちよくて――

 

 

――あっ!

 

 

御祓い、意味あったじゃん!

 

 

 

つづく

 

 

 

【おまけ①】

引きこもり時代のぼくはスーパーファミコンをやりまくっていました。

 

ドラゴンクエストⅤ

大貝獣物語

MOTHER2

 

基本RPGは、愛と平和のために世界を救う!みたいなのが多いので、今思うとあのゲームたちがぼくが立ち上がるきっかけになっていたように思います。

 

 

 

【おまけ②】

少し外に出れるようになったぼくは、図書館に通うようになりました。

でも大通りだと目立つので、とんでもない遠回りをします。

多摩市民の方にわかりやすいように伝えると、永山から唐木田にいくのに多摩ニュータウン通りじゃなくて「よこやまの道」を通っていくイメージでしょうか。

 

 

最後に、こんなブログのはしっこに書くことじゃないですが、一番重要な話をします。

ぼく、この【おまけ②】の話を、不登校に苦しんでいる子にしたことがあります。

そうしたらその子も図書館に通うようになって、読書を通して将来やりたいことをみつけました。

そして今、その子は元気に高校に通っています。

 

……これを聞いたときは、本当にめちゃくちゃ涙が出るくらいうれしかった。

ほら、ぼくの引きこもり生活には意味があった!

どんな道だってプラスに変えられるじゃん。

 

 

つづく→次のブログ【最終話】記憶の改ざんとあいまいな桜の話【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】【第5話】



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