みなさん、冒険してますか？
今回のブログでは、教室長うつみのちょっとした冒険の記録を書かせていただきます。
「……お前、ほんとに大人かよ」と思ってしまう内容ですが、本人にとっては大冒険です。
よかったら読んでいただけるとうれしいです。
(注：今回は教室長の個人的な日記で、あまり勉強とは関係ありません。ただし、ぼく的にはめっちゃくちゃ勉強と関係あると思って書いています。ぜひ読んでください)
では、教室長うつみの大冒険、スタートです！
さっそくですがみなさん、毎月のお小遣いどれくらいもらっていますか？
ぼくはぴったり10000円です。
小中学生の皆さんからしたらいいな～と思われるかもしれませんが、大人目線でみるとめちゃくちゃ少ないです。
ネットで調べたら、同世代の月平均お小遣いは37,073円。
平均よりだいぶ少ないですね。
それでもぼく、毎月ほとんど使わずに余っています。
これ、今に始まったことではなく、子どもの頃からこんな感じです。
買いたいものは、おやつと本くらいなので、あってもそんなに使わないんですね。
子どもの頃はおやつを支給されていたので、高校生になるまでお小遣いは0円でした。
今も、買い物のときに家族がおやつを買ってきてくれるので、
「今月は本一冊、1000円しか使わなかったな～」
なんてことがよくあります。
節約できていいじゃないのと思われるかもしれませんが、こんな生活を繰り返しているうちに、ぼくはとんでもない人間になってしまいました。
何とこのご時世に！
いい大人が！
電子マネーの使い方がわからないのです(泣)
たまにしか行かない本屋さんやスーパーでも、電子マネー決済が増えてきました。
というかレジで並んでいる人で現金払いはぼくだけ、なんてこともしょっちゅうです。
そんなときは、
「あれ？ う～ん。すみません、現金でも大丈夫ですかね？」
なんて、”ふだんは電子マネーだけど今日は何らかの理由で現金払い”の人を演じたりします。
勘のいい店員さんは「こいついつも同じこといってんな」と思っているかもしれません。
変なニックネームをつけられているかもしれませんね(笑)
先日、こんなことがありました。
久しぶりにラーメン屋さんに行くと、券売機の形が変わっています。
そして、どこにもお金を入れる場所がありません。
ぼくは店員さんに聞きました。
「すみません、お金入れる場所わからないんですが……」
店員さんはにこやかにこう返しました。
「あ～、うち現金払いやってないんですよねぇ」
「！！！」
……半泣きで逃げ帰りました。
このままではダメだ。。
旧人類として淘汰されてしまう。。
文明人として、電子マネーを使える人間になりたい！
というわけで8月12日(土)。
ぼくは世田谷区は下北沢の町に立っていました。
「下北沢で！」
「古着のアロハを！」
「電子マネーで買うんや！」
30年前のぼくを知っている方はイメージあるかもしれませんが、赤、黄色、オレンジの派手な古着を好んで着ていました。
だんだんと人の目も気になるようになり、落ち着いた色合いの服を着るようになりましたが、……それがあかんかった。
そうだもう一度、あの時代に戻るんや！
というわけで一店目。
いい感じのＴシャツ屋さんを見つけました。
値段も1000円までで実によいです。
ぼくは桜色のＴシャツを見つけました。
「よし、これに決めた！」
「これを持って！」
「レジに行って！」
…………。
「あれ？ う～ん。すみません、現金でも大丈夫ですかね？」
！！！
何を、何を言っているんだ、ぼくは。
店員さんと目が合った瞬間、いつものフレーズが口から勝手に出てきました。
どうやらぼくは、心まで現金払いに支配されているようです。
このままではまずいと二店目。
よし、見つけたアロハ屋！
Ｔシャツで妥協したのがいけなかったのです。
値段も1000～5000で、すべてに半額の札がついていて、実によい感じです。
「よかったらご試着どうぞ～」
！！！
店員さんが話しかけてくるタイプの店か！
一気に緊張のボルテージが上がりました。
「あははは。いまんとこ大丈夫です(……ヤバい)」
「合うのありました～？ ぜひ羽織ってみてください」
まだ話しかけてくるのか！
「あははは。はい、そのうち(……コワい)」
そのうちって何なんでしょうね。
ぼくはふだん買い物しない弊害で、店員さんに話しかけられるとめちゃくちゃキョドるのです。
そうこうしているうちにお店が混んできて、店員さんはほかのお客さんの対応に追われていました。
助かった～。
でも、混んでるのも嫌だな。
……わがままだな自分(笑)。
そんなこんなで何とか良いアロハを見つけました。
おれはここで、文明人になる！
「よし、これに決めた！」
「これを持って！」
「レジに行って！」
！！！
レジにいるのはさっきぼくに話しかけてきた店員さんでした。
ま、まずい！ 口が勝手に「現金でも大丈夫ですかね？」の口に！
そのとき、救世主が現れました。
隣のレジの客です。
「ペイペイで」
これだ～！！！！！！！
すかさずぼくも続きました。
「ペイペイで！！！！！！！」
言えた！
泣きそう！
そして、ぼくは家で何度も練習したペイペイのバーコードを店員さんに見せるアクションを実演しました。
できてる！
できてるぞ！
いま、ぼく電子決済できてる！
「ありがとうございました～」
こうしてぼくは、アロハ屋さんを後にしました。
感動。
今日からオレは文明人。
こうなったら、……もういっちょう、やっちゃうか！
気が大きくなったぼくは、別の古着屋さんに入りました。
さすがにもう慣れたものですよ。
今まで何を悩んでいたでしょうね。
「よし、これに決めた！」
「これを持って！」
「レジに行って！」
「ペイペイで！！！！！」
ぼくは慣れた手つきでペイペイのバーコードを店員さんに見せました。
「ありがとうございます。2741円で入力お願いします」
……へ？
……は？
「……す、すみません。……それって何ですか？」
以上、『夏休み、大人がやったこと』のブログでした。
ＱＲコードスキャンして金額入力するやつ、もちろん店員さんが優しく教えてくれました。
そうか、そうか、そうか、そういうパターンもあるのね！
こうして、ぼくは文明人となりました。
長いブログを読んでくださってありがとうございます。
最後に、どうしてこんなブログを上げたのかを書かせてください。
保護者さんからよくこんな相談を受けます。
「子どもがぜんぜん勉強しないんです！」
「いくら危機感を煽ってもダメ！」
「このままじゃたいへんなことになりそうな気がします！」
この相談を聞いて、「これってぼくの電子マネーに似てるな」と思いました。
今のご時世、誰もが使える電子マネー。
だけどぼくはまったく使いません。
今でさえ結構困っているので、将来もっともっと困ってしまうのは明白です。
困ってしまうのはわかっているに、ぼくは一歩が踏み出せませんでした。
理由は、今さらこんなこともできないと思われるのがはずかしいから。
そして、何となく怖いから。
どうですか？ みんなの勉強に似ていませんか？
だからぼくは、「勉強やろう！」というよりも
「勉強やんないとやばいぜ！」というよりも、
「じつは自分もやばいんすよ」と声かけることを選びました。
電子マネー、勇気出して使ってみてよかったです。
さあ、あなたもレッツトライ！
↓前回のブログはこんな感じです↓
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