「…自己紹介が怖い」
この季節になると、こんな質問をいただきます。
春は希望の季節なんていいますが、多くの生徒さんが新しい環境に不安を抱えています。
「今の時代は、コミュニケーションが大事!」
「勇気を出して自分から挑戦しよう!」
そんな会話をされているご家庭も多いのではないでしょうか。
でも、おそらくお子さんの反応は芳しくないはずです。
どうやったら、子どもたちに前向きに学校生活を送ってもらえるのでしょうか。
でもその前に、自分の子ども時代を思い出してみてください。
ぼく自身は、子どもに「前向きに生きろ!」なんて、とてもじゃないがいえない子ども時代を送っていました。
ときどきブログにも書いているように、ぼくはとんでもない過疎な町で生まれました。
家から最寄りの駅は22km。
それどころか最寄りの信号まで11kmありました。
将来のために、学校で信号の渡り方を教えてもらう町。そんな町でぼくは生まれました。
人口密度はここ多摩市の129分の1でした。
そんなぼくが、高校2年生のとき初めて一人で電車に乗ることになりました。
そしてこのとき、初めて自動改札機というものを見ました。
ぼくは愕然としました。
どうやって駅に入ったらいいのか検討もつきません。
何とかほかの人をマネて切符を買うことはできました。
だけれど、自動改札機のくぐり方がわかりません。
みなさん切符を右手に持って自動改札機で何かをしているのですが、ちょうど視力が落ち始めた時期で、肝心な手元がぼやけて見えませんでした。
忙しそうに働いている駅員さんに聞いていいのかどうかわからないし、そもそも聞く度胸がありません。
その辺を歩いている優しそうな人に声をかければいいのだけれど、やっぱりその度胸がありません。
ぼくは絶望的な気分で立ち尽くしていました。
「このまま駅で死ぬのかな」そんな考えがよぎりました。
死ぬ前に、最後にやるだけやってみよう。
ぼくはやけくそで、ある決意をしました。
「影になろう!」
他の乗客に影のようにぴったりとくっついて、自動改札機をくぐる作戦です。
名づけて自動改札シャドウ作戦。
ぼくはあとをつけてはためらい、あとをつけてはためらいという謎の行動を繰り返し、何十人目かのサラリーマン風の男に張り付きました。
ぴったりと張り付き、自動改札を抜け――
ようと思ったら、ブザーがなりました。
そして、ぼくとサラリーマンを隔てるように、目の前で扉が閉まりました。
「……いや、まだだ!」
ぼくはホームに突っ込む三塁ランナーのように、ひらりと扉をかわして自動改札機を抜けました!
「やった!」
でも、その後どうしたらいいのかわかりません。
目の前には、いくつもの階段が並んでいました。
ドラクエなどのRPGゲームなら、ひとつひとつ階段を調べるんですが、リアルで全階段調べていると町の不審人物です。
足元から力が抜けて、ぼくはその場にへたり込みました。
その後ぼくは、ホームで具合が悪くなった人と勘違いされて、親切なおばちゃんと駅員さんに保護されました。
そして、こうなった経緯を駅員さんにたどたどしく伝えて助けてもらいました。
高校2年生の春のことでした。
変な昔話をしてしまってすみません(笑)
このときはめちゃくちゃ目立って恥をかきましたが、根本の行動原理は「目立ちたくない」「恥をかきたくない」というものでした。
同世代の人からは「不良に目をつけられたくないから息をひそめて学生生活を送っていた」なんてエピソードもよく聞きます。
自分の子ども時代を思い返すと、子どもたちに「前向きに生きろ!」なんていえた義理じゃないな……そう共感してくださる方もいらっしゃると思います。
人目が怖いのはいつの時代も同じ。
だからぼくは、今現在のぼくの行動で勇気をしめしたいと思っています。トレッペが学習塾らしくない謎のイベントに挑戦するのはこのためです。
「今の時代は、コミュニケーションが大事!」は本当のこと。
一人じゃないぜ!
一緒に勇気を出して挑戦しよう!
親も子も、こんなこと聞いてもいいのかな、が気軽に聞ける場所トレッペ!
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