正直、ぼく”自習”が怖いんですよ。
なぜなら、22年間学習塾の教室長をやってきて
いちばんたくさんいただいたクレームが
”自習”に関することでしたから。
(どんなクレームかは後の方でお話しします♪)
一学期期末テストを控え、多くの生徒さんから
「提出物がまだ終わっていない!」
という声をいただきました。
そこで――
【緊急!】提出物終わってない人集まれ!
と銘打ち、教室を開放することにしました。
どんどん自習に来てください。
お友だちを連れてきてもOKです。
……でも、自習でうまくいかない人って実はとっても多いんです。
そこで今回、『自習で伸びる人と伸びない人』というブログを書きました。
これを読んでも、少しでもみなさんの自習がうまくいけばうれしいです。
お出かけ前にぜひご一読を!
さっそくですが、ちょっと重い話から始めますね。
22年間の教室長生活で、ぼくが経験した自習時のトラブルです。
プライバシーに配慮している部分もありますが、どれもふつうの中学生がふつうに起こした出来事です。
子どもが塾で自習してるから、と安心しているおうちの方、実はこんなことが起こっているかもしれません。
☆LINEの通知が気になる
LINEの通知が聞こえるたびにスマホをチェックする子がいました。
当然チェックだけで済むわけがなく返信もします。
勉強して返信して勉強して返信してを繰り返していると、
そのうち通知が気になって勉強どころではなくなってしまいます。
いつの間にか彼女は、動画などをみて普通に通知を待つようになりました。
休憩にしてはあまりに長いので、というか着席してからスマホしかさわっていないので注意すると、
「見逃して!今テスト前で、家ではスマホ没収されてるの!
お迎え用に持たされてる今しかチャンスないから!」
と返ってきました。
そして彼女はこう続けました。
「家でうるさくいわれて疲れてるから、外でくらい息抜きさせて!」
☆ゲームが止められない
机の下に隠してゲームをしている子がいました。
机の上はノートすら開かれてなくて、明らかに息抜きを超えていたので注意しました。
すると彼はすぐに謝罪して、「すみません。もうやりません」と約束してくれました。
しかし、それから彼はトイレにこもるようになりました。
一度入ったら30分はこもりっきりで、出てきてもまたすぐにトイレに戻ります。
いつしか彼は、自習に来てもほぼトイレで過ごすようになりました。
トイレを出たときにぼくと目が合った彼は、少し申し訳なさそうに「最近おなかの調子が悪くて…」といいました。
☆友だちとのおしゃべり
隣同士でひそひそしゃべっている二人組がいました。
その子たちは、塾の行き帰りもいつも二人一緒でした。
あるとき、塾を出てから二時間経っても帰ってこない、とご家庭から電話がありました。
ぼくは心配になって探しに行きました。
すると彼女たちは、途中にある公園のベンチで二時間ずっとおしゃべりしていました。
おしゃべりで難しいのは、注意するとLINEでのやり取りに切り替わること。
こっそりやられるともう、誰にもわかりません。
しかしこの子たちは最後に、悲しい結末を迎えることになります。
彼女たちのうちの一人は”毎日友だちと一緒にすごく勉強している”と思っていて、
もう一人はずっと”本当はとても迷惑…”と思っていました。
☆自習の動機が”親にうるさくいわれる”から
彼女は、学校が終わるとすぐに塾に来て、閉校時間まで自習していました。
教室に入るとすぐに机に向かい、まったく休憩する様子もありません。
とても真面目な生徒さんでした。
そんな日が二日、三日と続き、ぼくは見るに見かねて声をかけました。
声をかけると、彼女は泣いてしまいました。
ぼくが声をかけたのは、彼女が解いている問題についてでした。
彼女は初日からずっと同じページの同じ問題を解いていました。
毎日、5時間。
三日間で解いた問題は3問だけでした。
このお話に出てくる生徒さんは特殊な例ではなく、みんな、きわめてふつうの生徒さんでした。
ぼくは22年間、何度もこんな場面に遭遇してきました。
どの子たちも純粋で、良い子で、そしてとても勉強が嫌いな子たちでした。
この子たちに共通すること、それは、自習に来た理由が“親にいわれたから”というものでした。
家で勉強しない子どもにイラついた親が、
「塾で自習してきなさい!」といったとします。
ですが場所を変えたからといって、
そう簡単に問題が解決する訳ではありません。
だけど親は、「塾で自習しているから大丈夫だろう」と安心します。
子どもも、「自習に行った」ということでがんばった気になります。
塾の先生も、「ちゃんと自習しているから大丈夫!」と思っています。
誰もがやった気になって、時間を浪費していきます。
とりあえず自習にいけば、その瞬間での精神の安定は得られますが、
問題の根本が解決した訳ではありません。
当然成績が上がる訳もありません。
そして合格発表の日に
「……残念だったね。でも君のがんばった経験は一生の宝物だから!」
みたいな話をして、正しく振り返ることもなく、いつまでも同じことを繰り返します。
結論をいうと自習で伸びるのは
”やる気はある”けど”続かない”人です。
勉強はコツコツやれば伸びるものですから、
自分の意志で自習に来てくれる子は、絶対に結果がついてきます。
”やる気がない”人は、自習の前にやることがあるはず。
勉強は”義務”ではなく”権利”です。
やりたくない人は、やらなくていい。
「親にいわれた」からではなく、自分の意志で来てください。
”自分の意志で自習する”
それが最低限のマナーです。
ちなみに”やる気がある”し”続ける力がある”人は、わざわざ自習に行く必要はありません。
・往復の時間がもったいない
・声に出す学習などができず、勉強内容が制限される
・友だちに誘われる
などの理由でむしろ一人で勉強した方がお得です。
たまの気分転換なら良いかもしれませんね。
以上、『自習で伸びる人と伸びない人』のブログをお送りしました。。
一緒に提出物終わらせよう!
筆記用具と提出物、それから”自分の意志”を忘れないでね!
ちなみに冒頭で書いた”自習”に関するクレームは、
”隣の塾の自習の子たちがうるさい”
というものでした。
今思えば、隣の塾の先生は、自分のところの生徒さんがそこまでうるさかったとは気づいてなかったかもしれませんね。
塾の先生をやるぐらいですから、真面目に勉強されてきた方が多いでしょうし、
「わざわざ自習に来てサボる」という感覚は盲点かもしれません。
もしかしたらぼくも、気づいていないことがまだまだたくさんあったかもしれませんね。
最後に告知です!
【緊急!】提出物できてない人集まれ!
提出物、終わらせようぜ!
(火)~(金) 16:00~20:30
(土) 14:50~19:20
6月30日まで上記の時間を開放しています。
やる気はあるんだけど、家だと誘惑あって進まね~
という人は是非いらっしゃい。
未だにゲームの約束が云々いってる人は、
仲間も勉強した方がいい。連れてきてOK!
自習なので自主性に任せますが『オススメプラン』です。
・トレッペの時間割のチャイムに沿って行動する
・休み時間は何をしてもOK
・授業時間はスマホをさわらない
・トイレは休み時間に済ませておく
・どの分量をどの時間で済ませるか、目標を決めてから臨む
≪提出物完成のめやす≫
聖ヶ丘中・多摩中 6/14まで
諏訪中 6/20まで
※自習ではなく、追加授業をご希望の場合は一回3500円になります。
希望日・希望時間・希望教科を教えてください。
追加授業もエビングハウスの宿題があります。
学年最初の定期テスト。
しっかり取り組んで、気持ちよく夏休みを迎えたいですね!
親も子も、こんなこと聞いてもいいのかな、が気軽に聞ける場所トレッペ!
こんなぼくたちと勉強したいな、と思ったら、ぜひトレッペへ!
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勉強は青春だ!!
勉強はつらい修行ではありません。
まずは一緒に勉強を楽しみましょう♪
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