先生(大人)から、こんな話をされたことはないですか?
「まず先生のいうことを『素直』に聞いてください。先生のいった通りやれば、必ずできるようになります!」
ぼくの世代では、何かを習うとき『素直』であることはとても重要だとされてきました。
まずは先生のいうことを『素直』に受け入れる。
そして先生のいうことを『実践』してみる。
そうすれば、「勉強でもスポーツでも、大概のことはできるようになる」と教えられてきました。
ですが、ここ数年、先生の指示通りやってくれない子が急に増えてきました。
不思議なことに、その「やってくれない子」たちというのは、反抗していたり、勉強に興味がなかったりしているという訳ではないんですね。
むしろ、とても一生懸命話を聞いてくれて、メモまで取ってくれる子が多いです。
だけど、なぜか実践だけはしてくれないのです。
実はこの原因は、『素直』すぎることにあります。
現代は、情報過多の時代です。
知らないことはインターネットで調べられるし、勉強の仕方も様々な「絶対に正しい」といわれる必勝法が蔓延しています。
たとえばノートの取り方。
昔は、学校の先生が教えてくれるやり方を実践すればOKでした。
ですがいまは、いろんな選択肢があります。
学校や塾だけでなく、インターネットで検索すればいくらでも「ノートの取り方」が出てきます。
このような選択肢の多さに、混乱している子どもたちをよく見かけます。
先生側は、昔のように「絶対成績が上がるノートの取り方を教えた!」という訳にはいかないんですね。
子どもたちはいろんなところで、「絶対成績が上がるノートの取り方」を教えてもらっています。
そして、どれを使っていいのか、どれが正しいのか迷っています。
素直な子ほど、真面目な子ほど、その傾向があります。
ですから現代は、従来よりもより双方向な授業がベストだと思っています。
いきなり「こうするんですよ!」と教えるのではなく、まずはどういう解き方を覚えているかやってもらって(あるいは一緒にやって)、現状を確認します。
そして、もしこちらが教えようとしている内容よりも過去に覚えたやり方のほうが生徒にあっていれば、ためらわず生徒にあったやり方を採用します。
目的は、「旅の途中で生徒を迷子にさせない」ことですから。
過去を白紙にするのではなく、いままでの色をいかした勉強ができれば最高ですね。
階段式個別指導教室 トレッペ
教室長 内海 哲平
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